【MICINのひと】「治験の新しい在り方」に切り込んでいくビジネスプロデューサー
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【MICINのひと】「治験の新しい在り方」に切り込んでいくビジネスプロデューサー


【MICINのひと】は、「MICINという組織の性格」を知っていただくために、ここで働くメンバーを一人ひとり紐解いていく連載です。

5人目は、治験分野の発展を目指して大手製薬企業からMICINへの転職を決意し、新規事業の推進に熱意を注ぐこの人。

松本 生 Ikiru Matsumoto
医薬品の臨床開発に特化したMiROHA(ミロハ)の事業開発を担当するビジネスプロデューサー。大学院の薬学研究科を修了後、大手製薬会社等で臨床開発に携わった後、2020年4月にMICINに入社。薬学の道に進んだのは「薬ってこんなに小さいのに病気を治したり、人体に影響を与えるってすごいよね」という高校時代の理科の先生のひと言がきっかけ。

コロナ禍によって急速な変化を求められるヘルスケア領域の現状をチャンスと捉え、新しい事例を増やそうとしている彼に、治験の未来を作る取り組みについて語っていただきました。

プロダクトの提供ではなく「在り方」を描く新規事業

私が担当しているのは、医薬品や医療機器の臨床試験のなかでもヒトで安全性や有効性を試す「治験」の新規事業です。

従来の治験のプロセスにデジタルソリューションを加えることで、患者さんや医療機関、製薬企業がよりよい形で治験をするための国内では初のバーチャル臨床試験システム「MiROHA(ミロハ)」の事業開発をしています。

事業の方向性を考えながら、それをエンジニアと要件に落とし込みつつ、プロダクトが出来たらそれを製薬企業や医療機関に提案し、案件が受託できた後には治験が動いているときのオペレーション管理も担います。

事業の大きな目標の一つは、治験の膨れ上がったコスト構造を改善することです。

事業としてはまだまだ生まれたばかり。昨年一年間で少しずつ認知度も上がって第一歩を踏み出せたので、今年はもっと加速し、実際にエビデンスを作っていくフェーズになってきました。

最終的には、規制当局への提言などを経て業界の指針やガイドライン策定にまでつなげていける役割を担いたいです。

治験業界の現在の実情についてお話しすると、近年は個別化医療が進む中で「薬もできるだけ個人に合わせたものを」という対象となる患者さんを絞った開発を行う傾向に変わってきています。

これによってより効果の期待できる薬がでてきている反面、そのための開発もレベルが上っているので、コストがかさんでいるのも事実です。

さらに、開発コストがかさむと新薬の誕生が遅れてしまう危機感がある中、国としては医療費の切迫から薬の価格をどんどん下げようとするプレッシャーもあり、製薬企業での新薬開発は苦しい現状にあるんです。

これでは、必要としている患者さんにきちんと薬を届けられなくなってしまうかもしれない。この状況をなんとかしたくて。

MICINの役割は、既存のプロダクトを提供するのとは違い、お客さまと一緒に考えながら「新しい治験の在り方」自体をつくっていくことだと思っています。そのため単純に売るだけではなく、半ばコンサル的な動きも必要になってきます。

例えば、治験をする際は、規制当局による計画書の確認が入るのですが、当局側からの照会事項に対する回答を、我々がお客さまと一緒に構築していくような場面もあります。

医療機関や製薬企業が次世代の仕組みを取り入れるフェーズを、MiROHAのチームが二人三脚で進めていく、というイメージです。


組織内の圧倒的な透明性が可能性を広げていく

MICINを知ったのは、ヘルスケア領域のニュースでオンライン診療のことが取り上げられていたときでした。

オンライン診療自体、そのときに初めて知って衝撃を受けたので、「面白そうな会社だな」とはずっと思っていて。

その後転職を考えたのは、従来の治験の仕組みで良い薬を生み出すことにはいつか限界がくると感じたことがきっかけです。

規制でガチガチに固まっていることもあり、医療機関や製薬会社のデータや質の担保の方法も、非常にコンサバなまま伝統的なやり方から変わらない。

他の業界では当たり前になっていることがヘルスケア業界では全然まだ、みたいなことはよく耳にすると思いますが、その最たる例が治験領域だと思います。

そんな環境をより良くできないかと考えたとき、「治験の新しい在り方」自体を作るほうが、患者さんにとっても、数十年後の自分のキャリアにとっても意味があると思ったんです。

入社してから約一年が過ぎ、MICINのメンバーについて改めて感じるのは、みんな本当にポジティブで、出来ないことを考えるよりも「どうやったらいいか」の視点でチームとして進めようとする人が多いこと。

代表である原さんのキャラクターの影響もあるかもしれないけれど、みんなが心からヘルスケア領域に熱意を持っていて、しがらみを排除した上で「本当にいいこと」をやっていこうとしています。

大手企業に比べれば組織の規模としてはまだ小さいけれど、こういう会社が実際に世の中を変えられるんじゃないかなと。

それに今のMICINって、僕らの担っている新規事業に関しては特に、スピード感と規模感が合っているというか。

ゼロからイチを作る段階では、とにかく色々な意見交換をしながら、常に修正しつつ動く必要があります。それには「組織としての透明性」があることが非常に強みになります。

その点、MICINの組織内は基本的に全部透明です。Slackでのオープンコミュニケーションを歓迎する文化は大手企業にいた頃はなかったので、いい意味でカルチャーショックを受けました。

特に、私みたいにSlackを眺めるのが好きな人にはいくらでもチャンスがありまして(笑)。「これはMiROHAを絡ませたら面白いかもしれない」と他の方から声を掛けてもらったり、逆に私が他の事業に役立ちそうなニュースを見つけたら、その事業のチャンネルに挙げたり。そういうのがすごく楽しくて。

これらは局所的に印象に残っていることじゃなく、一年間MICINでやってきて、ずっと良いなぁと感じている部分ですね。

部署間のコミュニケーションも非常にやりやすいし、やればやるほど相乗効果で良い方向につながっているような。


壊れかけた慣習のなかで新たな事例を増やすチャンス

コロナ禍の現在は社会的に苦しい状況ですが、捉え方によってはこれまでの医療を変える絶好のチャンスだとも思っていて。

オンライン診療に関する規制緩和もそうですし、ワクチンの開発が世間の話題を占めることによって、治験の認知度はかなり高まりました。

この機会を最大限に生かして、今までなかなか変わってこなかった治験周りの構造を見直していけば、いつか必ず患者さんにいい形で届くと思うので、少しでもそこに貢献するのが私のミッションです。

もっとリアルな話をすると、この状況になったからこそ、本質的ではない理由で今まで足踏みされていた部分が取っ払われているというか。気持ち的な部分、慣習的な部分の壁を壊しやすくなっているんですね。

だから今のうちに新しい事例を増やしておけば、今後その事例を参考にしながら、より良い組み立てを考えやすくなります。

まず流れを作ってしまう。そうしないと業界が動いていかないと思うんです。

そのために、我々は調査や経験で得たnon-confidentialな情報については各社さんに同じように、惜しみなく提供しています。業界としての知識レベルをアップデートしながら、個社ではなく業界として新しい試みをしていくことを意識していて、製薬企業や医療機関と一緒にバーチャル治験に関する新しい動きも進めてます。

バーチャル治験についてはまだ業界全体の理解度が低いので、公開されている範囲だけでも貴重な情報がたくさんあるんです。

それらをMICINでかき集める意識でやっていけば、できるだけ最新の情報をシェアできるんじゃないかなと。

余談ですが、製薬企業ってなぜかドラマとかですごく悪く描かれるんですよ…お医者さんと癒着していたり、悪い薬を陰で開発していたり(笑)。

もしかしたら何十年も前の私が知らない時代はそういうこともあったのかもしれないですが、このイメージは払拭したいですね。実際に中にいた人間からすると、製薬企業の中にいる人も素晴らしい人ばっかりだったから。

みんな患者さん想いで、いかに早く適切に薬を届けるかを本気で考えている業界なんです。

だからMiROHAの仲間になる人にも、そういうヘルスケアや治験に対するパッションは求めたいです。

どんな仕事でも辛いことや辞めたいことはあるかもしれないけれど、それを支えて奮い立たせてくれるのって、結局は熱意だと思うので。

我々がやっているのは、ひとつの限られた医薬品や枠組みに捉われず、治験全体の新しい仕組みを推進できる仕事。

今よりもっと大きな視点で、患者さんへ貢献したい仲間を待っています。


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