【MICIN9周年記念】代表者インタビュー
MICINの創業は2015年11月26日。本日9周年を迎えました!!
2015年から9年間にわたり、多くの医療従事者の皆様をはじめ、パートナー企業の皆様、支援してくださっている皆様、応援してくださっている多くの方々に支えられ、この日を迎えることができました。
そこで今回は代表の原に、改めてMICINのこれまでについて振り返ってもらい、今後についても語ってもらいました。ぜひご覧ください!
その前にMICINの9年間を振り返りたいと思います!
MICINの創業は、代表の原が大学卒業後に臨床現場で医師として働いているときの経験に端を発しています。原は、少なくない数の患者さんが「こんな病気になるなら、こんな生き方をしていなかったのに…」と人生の最期に後悔をしているのを目の当たりにしました。誰しも大きい病気にかかるリスクはあるのにその事実に気づくのは大抵の場合、症状が深刻な状況になってから。そこで、情報化が進む中、テクノロジーを活用することで健康なうちからリスクを知り、将来の病気の可能性を知ることができるのではないか、医療の仕組み自体を整えることで、一人ひとりが納得して最期を迎えられる時代に貢献できるのではないか、と考え、創業に至りました。
MICINのVISION「すべての人が、納得して生きて、最期を迎えられる世界を」をかかげ、様々なことにチャレンジしてきました。
2015年11月の創業後、大まかに下記が特徴的な出来事でした。
改めて振り返ってみると、9年の間に本当に様々なサービスを提供してきましたね!
― 原さん、改めて9年間を振り返り、率直な心境はいかがでしょうか?
色んな事があった9年間だったなとは思うのですが、月並みですが「あっという間だったな…」という印象ではあります。事業としては今までなかった価値を我々で作ることができてきたかなというものもありますし、一方でいろんな難しさもあって当初イメージしていたところに比べると出来ていないことも結構あるかな…その両方混じったような感じですかね。
まだまだチャレンジの途上ではありますが、一定の成果を出してこられたことについては、一緒にやってきて下さっている方々に対して感謝の思いがとてもあります。
― 振り返ってみて、具体的に良かったと思うこと、逆にまだまだと思うことはどんなことでしょうか?
良かったのは、先ほどお話した通り、価値を生み出すことはできてきたのかな、ということですかね。例えばオンライン診療のような新しいものが一定の医療機関や患者さんに使われて、オンライン診療がなければアクセスできなかった適切な医療に患者さんがアクセスできるようになるとか。DCT(分散型治験)であれば、我々の仕組みを通じて初めて治験に参加することができるようになった方がいたり。
DTx事業はまだ世に正式に出しているものが限られますが、生体音測定アプリや過敏性腸症候群(IBS)向けの治療用アプリ開発など、他社が作っていないプロダクトを作って世に出そうとしている、といった、我々がいなかったら生まれていなかったプロダクトを通じて、価値を創出しつつあると思っています。
また、MICINが提供している保険もユニークです。がんを経験した方が術後6か月から入れる保険というのは、我々が開発していなければ今も世の中に商品が存在していなかったかもしれない。
いずれも我々じゃないと生まれていなかった価値というのがあると思っていて、そこは私は純粋に嬉しいことだなと思います。
一方で、MICINのMISSIONにもある「健康医療データから新しい選択肢をつくる」という点は、まだまだスケールしていないと思っています。我々が提供するサービスでデータが蓄積されていき、そのデータを活用して様々なサービスが進化していくことは、もっとやっていきたいという想いがありますが、まだ時間がかかっています。価値のあるプロダクトはどんどんと広まっていくイメージでしたが、まず医療従事者の方々や患者さんにちゃんと広く使ってもらうのは時間がかかる、そこが難しさであり学びですね。
― ちなみに、今までで一番嬉しかったエピソードってありますか…?
そうですね…嬉しいことは日々いっぱいありますね。
オンライン診療でも、DCTサービスでも保険でも、いずれもその先に患者さんがいて、その方々の救いになったり、価値を感じてもらえる出来事が起きたり、そういったひとつひとつの声が私はとても嬉しい出来事だったなと思います。
先ほどもお話したことと重なりますが、例えばオンライン診療サービス「クロン」であれば、専門医が少ない希少疾患の患者さんが、オンライン診療を通じて遠方にいる専門医に繋がり適切な治療を受けることができるようになるというのは、その方にとって一つの救いになったかなと思い嬉しく思います。DCT領域であれば、我々のシステム(「MiROHA(ミロハ)」)を活用することで、治験実施施設から遠方の患者さんの治験参加が初めて実現しましたが(参考:Carenet記事)これもシステムがなければ患者さんが治験にアクセスできなかったという意味で患者さんに価値を感じてもらえたのではと思っています。最近だと、「クロンスマートパス」を上手に使いこなす医療機関が増えてきており、「クロンスマートパス」での会計をメインに院内オペレーションを設計することで、待合室や駐車場の混雑が解消するほか、患者さんが診察後に会計待ちの時間が無くすぐ帰ることができることに価値を感じてくださっています。
我々のサービスはまだまだスケールしきれていない点も多々ありますが、少なくとも価値を提供した人にとっては、その人の人生を少し変えるようなものをもたらすことができたかな、と思うとそのすべてが嬉しいですね。
― 創業から今まで、新しいものを世に出していくのには様々なハードルがあったと思いますが、どう乗り越えてきたんでしょうか?
そもそも私自身は、チャレンジが好きなんですよね。“こういうサービスやプロダクトって世の中に求められているよね“というものを作って世に出していくのが好き、というのが前提にあります。そしてMICINのValue(※詳しくは以下スライド)にもある通り、Initiate(自ら仕掛け常に変化の起点となる)思考を持ったチームメンバーがMICINに入ってくれています。
新しいプロダクトやサービスは前例も何もないところから始めるので、わからないことが多いですし、最初は失敗したり時間がかかったりするんですが、それはそれで、前向きに楽しんで取り組めるという人がいて、常にそういうメンバーに恵まれて、チームで切り開いてきていると思っています。
新しい価値を作っていくには越えなければいけないハードルがありますが、メンバーは常に「こういうものは必要だ」「患者さんからするともっとこうなってると良いのに」という視点がベースにあるので、そういうところが原動力になってやりがいを感じ動けるメンバーに恵まれてきたと思います。
― ということはプロダクトは、社員発で生まれたものも多いのでしょうか?
そうですね、先ほどお話した通り、メンバーが自発的に考えて生まれたサービスは沢山あります。必ずしも私が考えたものをやってもらう、という形で動いている訳ではなく、メンバーからの声はとても大事にしているところです。例えば直近ですと、「クロンスマートパス」などもオンライン医療チームから生まれたプロダクトですね
― 様々なプロダクトを創出してきましたが、MICINは今後どのような会社になっていきたいと思いますか?
ベースはやはり、VISION・MISSIONの実現に着実に邁進していく会社でありたい、と思っています。
どうやっていくかということについては、先ほどの話にもあった「今までなかった価値創造をし続けている会社」でありたいと思います。引き続き価値創造をしていきたいですし、それできちんと利益を出していく会社でありたいと思っています。
そのためには、今ある4つの事業(オンライン医療事業、臨床開発デジタルソリューション事業、デジタルセラピューティクス事業、保険事業)を、医療のデータを軸にしてそれぞれのサービスへ活かしていくことで、MICINのサービスを使っていると健康な時から病気になった後の生活まで包括的に医療のサポートを受けることができるような世界を作りたいと思っています。
例えば、今までだったら、病気の症状が出てから医療機関にかかって初めて病気を診断され、治療を開始しますが、我々は、症状が出るよりも前に病気の兆候を捉えて、病気にならないようにする、そんな未来を作っていきたいと思っています。
― そのためには、何が一番必要だと思いますか?
先ほどもお話しましたが、新しいことに取り組んでいると、上手くいかないことは多々出てくるんですよね。そういう中でも努力をし続ける、我々のValueでいう「Persist」はすごく重要かなと思います。
大きな課題解決までには時間がかかるかもしれないですが、少しでも進んでいること、上手くいっていることはあると思っていて、そういうものを一つ一つ大事にしていけるといいなと思っています。
例えばあるプロダクトが、最初は多くの医療機関に使ってもらうことができなくても、すごく活用してくれる医療機関が1件出てきたのであれば、それを大事にして、我々でちゃんと喜んでいきたい。そのうえでそれをどう2件にできるのか、3件にできるのか、と重ねていくことが、大きな成果につながるためには大切だと思います。学びを活かして次につなげて、それがそのうち100件になって・・・と大きな成果に繋がっていくんじゃないかなと思います。
― 最後に、今まで一緒に働いているメンバーに対してヒトコト、またこれから一緒に働きたい方はどんな方か、コメントお願いします!
皆さんと一緒にチャレンジし続けてこれたことに、本当に感謝しています。MICINのVISION/MISSIONの実現に向けては、まだまだ道のりがあるので、これからも皆さんと挑戦を一緒に続けていきたいと思っています。また、まだ我々がやり切れていない部分は沢山あります。もっとサービスをスケールさせて多くの方々に使ってもらう、そしてその先にはデータを活用して新しい価値を生み出していく、ということを続けてやっていきましょう。
先ほどお話した通り、MICINには5つのValueの素質を持ったメンバーが揃っています。我々のVISION/MISSIONに共感しチャレンジしたいと思ってくれる方と、ぜひ一緒に働ければ嬉しいなと思います。
原さん、改めてお話ありがとうございました!
MICINは10年目もチャレンジを続け、VISION/MISSIONの実現にむけ邁進していきます!!!
MICINで働くことに少しでも興味を持ってくださる方はぜひ一度お気軽にご連絡下さい。
MICIN 採用ページ:https://recruit.micin.jp