組織変化により初動1ヶ月で実施した5つのアクション
この記事は MICIN Advent Calendar 2022 の20日目の記事です。
前回は朱田さんの「経験浅エンジニアにとってのペアプロの重要性」でした。
はじめに
はじめまして。MICIN で Product Managerをやっている水谷と申します。2019年に入社して以来、オンライン診療curonを中心に、新規サービスや医療機器プログラムなどの企画開発を担当してきました。
スタートアップは常に組織が変わる。スピードも速い。
弊社MICINも半年毎に、小さく、時には大きく、再編成しています。事業フェーズや組織課題などにより、編成理由は様々なので、組織編成において絶対にコレという正解はないですが、その度に再編成されたチームで一丸となり事業成果に向けて邁進していきます。仕事は準備が8割と言われることもある中、チームとして進めていくためにも、初動からスムーズに進めるための準備が大切であると考えております。
組織が変わった時にどう動くか
本記事はオンライン診療のProduct Managerだった私が、curon (オンライン診療/お薬サポート)のサービス全体をみていくUnit Managerとなり、これまでの製品開発を中心としたプロダクトチーム編成から、ビジネスサイドのメンバーも含めて、事業全体の成長をチームとして進めていく上で、初動1ヶ月くらいで何をしたのかを具体的に記載していきます。
参考までに、ざっくりとした規模的にはcuron unitの正社員は20名ほど。業務委託の方々も含めると35名ほど。本記事で記載している期間は(2022/7-8月くらいまでの)初動の1ヶ月程度の動きにフォーカスしております。また、私1人で取り組んだわけでもなくunit全員の力で進めた点は予め伝えておきたいです。
年の瀬が迫り、新年が新たに始まり、組織やチームも変わる/見直すこのタイミングに際して、チームを持つ方や、MICINに少しでも興味がある方に対して、何か役に立てば幸いです。
action 1:1on1の徹底と対話
MICINには「すべての人が、納得して生きて、最期を迎えられる世界を。」というビジョンに共感して入っている方が多く、想いを持った方に溢れてます。
リモートワークも進み、直接顔を合わせる機会も少ない中、何を考えているのか。何に関心があるのか。何に興味があるのか。何をしたいのか。何が課題だと思ってるのか。
curon unit以外の方々も含めて30名くらいの方とヒアリング&ディスカッションしながら目線を合わせていきます。残念ながら全然見せることができないのですが、全てメモしながら、構造化しながら、記載しておりました。
以下、分類例。
個のビジョン
会社のミッション
現状の取り組み
感じている課題/不満/理由
どうしていきたいか
何かサポートできることはあるか?
もっとcuronサービスを良くするために何ができると思うか?
至らない点も多いのですが、このプロセスで重要だと思ってることが「個のビジョン」と「会社のミッション」を極力紐づけられるように努力することを非常に考えてます。それが結果的には、自律性にもつながってくると考えているからです。
action 2:共創型で推進
当時の話を聞いて思ったことが下記画像です。内部資料でもあるので言葉が雑なのはあしからず。大きなゴールは同じだし、目指す景色は同じなのに、何か微妙にずれている。
現状の目線を合わせ、状況や前提条件を共有し、みんなで大きな方針の軸を決めていこう。それが結果的に目線が揃うし、前に進めていけるのではないか。現状状況の構造化する叩きを作りながら、今どこにいて何をしようとしているのかを、figmaを使いながら、課題や現状の状況を踏まえて方針案を書きながら、すり合わせていくことを行いました。
action 3:KPIへの合意/設計/モニタリング
具体的なゴールを決めること。
プロダクト/ビジネス(PdM//Eng/QA/Sales/Mrk/DesignCX/OB/Lead)で同じKPIを目指すことが大事であり、その数字に対して各ロールの方々が納得した上で合意していく必要がある。その目標があまりにも高すぎず、一方で順当にやっても手が届かない。難しい数字ですよね(笑)
これまでの実績を出しシミュレートして数字を出し、若干高い数字でもあるが、KPIを決めていく。その後は、KPIのダッシュボードを作成し主要KPIがモニタリングできる状態を作り
Google Data Studio(現在はLooker Studio)でみんながアクセス&確認できる状態を作ったり
unitの全体会での共有したり
slackでのKPIの自動投稿をしたり
など、数字を意識できる環境を作ります。
action 4:「伝える」ではなく「伝わる」ドキュメント
KPIも決まり、curon unit 全体共有のkick offを実施。
現状の数字状況、目標数字、どうやって数字をあげようとしてるのか、どんな施策を実施するのか、その体制はなんなのか。誰がリードするのか。MTGはどうするのか。
これまでの対話/議論内容を踏まえてドキュメントに落としていきます。一部の方には事前相談しながら、ズレがないのかを確認しながら進行していきます。
ポイントは、一方的に伝えるのではなく、わかりやすく、理解いただけるように、工夫し、ちゃんと伝わること。資料は見た目も、メッセージもシンプルに記載して(プレゼンも軽く時間配分を見るために1人ランスルーもして)お話ししました。
また、資料を残すことは非常に大事で、各種MTGの目的などにも適時引用したり、何かに困ったら戻れる場所を作るのもポイントです。例えば、一部アレンジしておりますが、毎週実施しているcuron unit全体会のフォーマットです。kick offの資料を引用し、それに対して、具体的にどんな施策を実施していて、全体状況と進捗はどのような状況なのかを、リードしている各担当が記載して、共有していきます。
action 5:自身もプレイヤーとしても活動
共創型で重要なのは、自分もチームのメンバーの一員であり、プレイヤーとしても動くこと。
そもそも、MICINは非常にフラットな組織です。誰が上で誰が下と考える人は少ないと思います。私自身も何かあれば、施策を実行するし、資料もつくるし、個人としても成果もあげていきたいと考えてます。なんでも出来ることは取り組みたいと考えてます。
正直なところプレイヤーとして動ける総量は減ってしまいましたが、可能な限り全力で動きたい。一人一人が自律し、みんなで考え、みんなで共に喜び、みんなで進化していく。そんなチームの一員でいたいし、チームでありたいと考えてます。
結果、どうだったか?
チーム編成から3ヶ月後。
チームについて変化があったのか?私自身がどうだったのか?をチームの方々からFBを受けるアンケートを取りました(全員に記載いただけたわけではないのであくまでも一部となってます)
少しづつではありますが変化が生まれてきてます。
良い方向に少し変化している
ビジョンや成果をチームに浸透するためのアクションが取れている
主体的に考え実行している
など、全てが初動の結果ではないですが、初動で目線を合わせ、一丸となって前に進めることができたのではないかと感じてます。
一方、個人としてもチームとしても改善すべき課題は山のようにあるのも事実です。チームみんなで、小さな成功を積み上げ、大きな成果につなげていきたいと考えてます。
MICINではメンバーを大募集しています。
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後、オンライン診療curon/お薬サポートをご興味ある方はぜひ使ってみてください!