【MICINのひと】保険業界での経験を糧に、これまでにない新しい保険に挑戦する事業部長
【MICINのひと】は、「MICINという組織の性格」を知っていただくために、ここで働くメンバーを一人ひとり紐解いていく連載です。
今回は、MICINの保険事業部長として、保険業界での長年のキャリアを活かして活躍するこの人。
保険業界でのノウハウを熟知しながら、業界内でも全く新しいアプローチの保険として注目を集めているMICINの保険事業を推進する背景について伺いました。
キャリアの折り返し地点にさしかかり生まれた、「これでいいのかな」という迷い
約20年保険業界で経験を積んできて、40代というサラリーマンの折り返し地点が見えてきた頃に、ふと「これでいいのかな」と考えるようになりました。
元々はお金を稼いで安定した生活をしたいと考えたから選んだのがこの業界で、やれることはやっていたし、順調にキャリアアップもできていて。でも、今後20年の後半戦が自分のキャリアの集大成になっていくことを改めて感じたときに、他に自分にしかできないことがあるんじゃないか、そこに向き合わないと終われないと思ったんです。前職もミッションやビジネスモデルが明確で独自性に強みを持つ会社で、さらに大きく強く成長させていくということに意義を感じていましたが、そこに私がいてもいなくても大局は変わらないのではという思いもあり、今後何を目指して自分の手で成し遂げていくべきかを自問自答するようになりました。
そんな時にMICINがリリースした『がんを経験した女性を支えるがん保険』を知って、衝撃を受けました。
従来の保険では、一度がんにかかると、治療終了から5年くらいは保険に入ることができません。特に乳がんは治療期間が長いため、10年以上保険に入れないことが普通になってしまっているのが現状。そんな中、「がんを経験した女性を支えるがん保険」は手術から6か月後に申込みできる(*注)という、業界の常識を覆すような内容です。「どういうこと?」と興味を持ち、カジュアル面談をしたのが入社のきっかけでした。
とはいえそもそも転職するつもりはなかったんです。でも、カジュアル面談で当時の事業部長と話してみると、保険事業に対するビジョンや思いに共感したのはもちろんのこと、何よりもキャリアに対する考え方が似ていて。
彼もまた、大手保険会社で安定したキャリアを築きながら、「本当にこのまま終わっていいのかな」と思ってMICINに入社したと聞いて、私もここでなら新しいチャレンジができる、こんな感じで大きな会社からスタートアップに飛び込むという無謀なこと自体私にしかできないだろうから、MICINで保険事業をやることが必然だと感じたんです。
コンパクトな組織でお互いの働きやすさを理解しながら事業を進めていく
大きな組織からスタートアップへの転職なので、メンバーの数や使える資金も少なくなることはある程度想像していたのですが、新鮮だったのは、保険業界とは異なるキャリア出身の人たちが事業部内にいることでした。
今いる8人のメンバーはキャラクターもバックグラウンドもバラバラ。でもみなさん想いがあって集まっているので、団結力はあると思います。
チャレンジスピリッツもあるし、ちょっと砕けたところもあるので言いたいことを言い合って議論がホットになる瞬間もあるけれど、コンパクトだからこそ意思決定も早いし、それぞれ遠慮せずに強みを発揮できる環境です。
また、私には小学生の子どもがいるので、自分でスケジュールをマネジメントできる社風も助かっています。
MICINではコロナ禍を経て、チームや自身のパフォーマンスを最大化するために、出社とリモートワークをハイブリットで勤務できるようになりました。こうして自分が働き方を最適化できる仕組みが担保されているのはありがたいですね。
もともと、MICINにはご家庭のこともうまく仕事と両立しながら働いている人が多く、朝はお子さんの送り迎えでカレンダーの予定をブロックしている人も珍しくないほど。もちろん皆その分の作業時間は他で確保していますが、お子さんの有無に関わらず、プライベートをある程度大事にするという前提でお互いに理解し合っているからこそ、うまく回っているのかもしれません。
自分達で組織を作る実感を持ちながら、「お客さまのことを本気で考えた保険」と胸を張って言える
MICINでは、最初に出した『乳がん・子宮頸がん・子宮体がん再発保障保険』も、2023年9月に出したばかりの『乳がん・子宮がん・卵巣がん経験者専用がん保険』も、「お客さまのニーズに本気で応えた保険である」ということにプライドを持っています。
保険の商品を作る上で一番難しいのは、保障内容を決めて保険料を決めていくこと。保険会社が新しい商品やニッチな商品を作っていくときに、一般的には収益性やすでに保険に加入されている数多くのお客さまとの公平性の観点から「顧客の声をフルに反映させる」ことは難しいと言われています。そこに挑戦しているのがMICINの凄さです。
特に今回9月に発売した『乳がん・子宮がん・卵巣がん経験者専用がん保険』はお客さまからの声を反映したもの。「局所再発の保障」というすごく難しいところを実現し、嬉しい反応も多いので、出して良かったなと思います。
とはいえ、MICINの保険事業部はまだできて2年ちょっとのチームです。もともとの私たちのビジョンは「一人ひとりに合った保険を提供して選択肢を増やしていくこと」なので、病気に罹患した方向けの保険という意味ではがん以外でもお悩みの方もたくさんいらっしゃるし、健康な方向けにも予防医療などとリンクした保険ができたらいいなと思っています。
キャリアは保険業界出身でもそうでなくても構わないのですが、MICINと自分のやりたいことが一致していて、かつ自分の専門性や実行力がある方であれば、ダイナミックかつスピーディーにいろんなことができるんじゃないかと思いますね。
大きな組織の中にいるとブラックボックス化してしまっていることや、「本当にこれって必要なの?」と思うことがあっても長年やってきたことをなくすことのリスクがあるのかないのか判断できなかったりして変えられなかったりするけれど、MICINの今のフェーズであれば、自分たちでシステムやオペレーションも整備していける楽しさがあると思います。