MICINのプロダクトマネージャー達との出会いと入社後の活躍
この記事は MICIN Advent Calendar 2024 の 22日目の記事です。
前回は酒井大地さんの、Rails CI チューニング 2024 年末 でした。
今回私からは、MICINのプロダクトマネージャー(以下、PdM)達について語りたいと思います。
私がMICINに入社して約三年半になりますが、入社直後から現在までPdMの採用活動に携わらせていただいています。
MICINのPdMsとの面談・面接での出会いから、現状でのMICINの中での活躍っぷりを知っていただくことで、MICINでのプロダクトづくりの現場を少しでも皆様に届けられればと思っております。
まずはMICINのプロダクトと組織体制について
私が入社した時から今でも、MICINは事業部制をとっています。各事業やプロダクトについては、会社紹介資料を見ていただければと思いますが、ざっくり書くと以下の形になります。
オンライン医療事業部(以下、TH事業部)
オンライン診療クロンをベースに、クロンの価値拡張とグロースを行っている
治験のDX化をするMiROHAのグロースを行っている
デジタルセラピューティクス事業部(以下、DTx事業部)
治療用アプリの上市&事業化をめざしている
共通プラットフォームチーム(以下、PF Team)
事業部から独立して、全社活用に向けてクロンの基盤の分離を進めている
MICIN全社でPdMは9名おり、各事業部に所属するいわゆる縦型の組織になっています。
そのため、PdMsは所属組織のミッションにフォーカスして、プロダクトマネジメントに邁進しております。
その中での私の変遷について
MICINに入社したのが2021年6月になりますが、なんだか駆け回ってきたなぁという感じです。
最初の半年間:新規プロダクトの立ち上げ検証がうまくいかずピボット
2022年から約1年半:TH事業部にてクロンスマートパスの立ち上げから、クロンお薬サポートも含めた改善
2022年から現在:PFTeamにてクロンの基盤を全社プロダクト基盤化の推進
2023年から現在:DTx事業部にて治療用アプリ事業化にむけたプロダクトマネジメント
そして、ベンチャーあるあるだと思いますが、常にギリギリの中で仮説検証を繰り返しており、PdMの採用は常時行っていました。ということで、それぞれのプロダクトごとにMICINにジョインいただいたPdMsを紹介していきます!
MICINのPDMs
まずは、引っ越したばかりの新オフィスにて撮ったPdMとDesignerの皆様の写真です!
クロンのPdMs
クロンというプロダクトは、オンライン診療クロンから始まっていますが、現在ではクロンお薬サポートやクロンスマートパスといったサブブランドも立ち上がっています。そのため、PdMも担当範囲をある程度決めて動いています。
現状、クロンは以下の5名のPdMsで成り立っています。
副事業部長Y.K.さん:ビジネスサイドも含めて全体の事業運営をハンドリング
プロダクトユニットマネージャーH.M.さん:オンライン診療をグロースさせた立役者!現在は組織マネジメントとプロダクトの重要な意思決定だけでなく、注力領域の施策をリード
D.T.さん:お薬サポート担当、患者さんと薬局の課題を中心にアプローチ
N.F.さん:クロンスマートパスの担当として2024年11月にジョイン!
T.M.さん:PF Teamが主務でクロンも兼務、プロダクト基盤周りを担当
D.T.さん、N.F.さん、T.M.さんの3名が私より後に入社された方でして、面談や面接でお会いした時の印象をしっかり覚えています。
D.T.さんは、これまで会計関連プロダクトの老舗会社でCX的な動きをされており、今後はよりプロダクトのほうに入っていきたいという思いを持たれていました。カジュアル面談の時から、しっかりプロダクトと市場を捉えた質問をされていたのでよく覚えています。入社後も、チームメンバーと率先して話したり、薬局へのヒヤリングに自ら同席できるように動いたり、これまで雑多に積みあがっていたバックログのチケットを全て見にいき、「優先順位をつける」といった当たり前だけどなかなかできないことを着実にこなされていて、すぐにメンバーから頼られる存在になっていったように思います。
今では、お薬サポートの大刷新する流れの中で、これまでの要求を適切に組み込みながら、プロダクトを創り変えてくださっています。
次のN.F.さんですが、、面接の時から個人的に共感の嵐でした。私が前職の時に、2つの企業の合併に伴うプロダクト統合のプロジェクトを担当したのですが、N.F.さんも似たような体験をされておりました。N.F.さんは、元々デザイナー兼WebディレクターからPdMにシフトされてきている方なのですが、様々なステークホルダーと調整しながら、プロダクトの体験や印象などブランドを顧客視点で創りかえていくことを経験しており、今後のクロンにも必要とされている部分でした。ちなみに、N.F.さんで埋まったこのPdM採用枠ですが、約2年も良い人が見つからない状態だったので、決まった瞬間、採用メンバーで打ち上げが企画されるぐらいでした。ということで、先日入社されたばかりなので、今後の活躍が非常に楽しみです!
T.M.さんについては、PF Teamのほうで語りますね。
MiROHAのPdMs
MiROHAは現在、N.F.さんの1人PdM体制で運営されています。
※ クロンのN.F.さんとは別人です!
ちなみに、N.Fさんは今回のAdvent Calendarで12/7に記事を書かれていますので、もしまだ読んでいなければ一緒に見てみてください!
N.F.さんと面接でお会いした時は、正直、「あ、救世主きたかも」という印象でした。そして、大抵こういう方は、他社からもモテモテなので、最後の最後までMICINに入社いただけるかとても難しいのですが、MICINへの入社が決まった時は本当に安堵のため息が出ました。
そして、決まった後も大変でした。ご入社されるまで少し期間があったため、MICINの中の状況も日々変化している中で、N.F.さんにどのプロダクトを担当いただくとベストなのかという議論が何度か起こりました。そして、最終的にMiROHAが候補となったのですが、治験向けのプロダクトってどうしても敷居が高いイメージがあるため、受けてくれるかもドキドキでした。
そんな中、「いぶし銀ぽいプロダクトも好きですよ」と快く受けてくださったN.F.さんの玄人っぽいところが、私は大好きです。
N.F.さんはジョイン後、私が入社後のサポートを行ったこともあり、お互い違う事業部で駆け回っている関係なのですが、良いバディになれているんじゃないかと個人的には思っています。
DTxのPdMs
DTxで開発している治療用アプリは、医学的なエビデンスを元に国からの承認を得て、やっと市場に出せるようになります。そのため、医療現場の方々とタッグを組み、数年がかりで臨床研究の中でプロダクトの仮説検証を行う必要があるため、PdMも医療のルールを理解しながら動き回る必要があります。また、治療するためのアプリになりますので、基本的には治療対象の疾患ごとにプロダクトを作っていきます。そのため、注力領域の疾患ごとにPDMをアサインしていきます。
そんなDTxのPdMsは以下の3名になります。
プロダクトユニットマネージャー 私:組織マネジメントと事業部全体で動いている複数の疾患ごとのプロダクト開発の全体コントロール
A.K.さん:がん領域の治療フローにアプローチするプロダクトの開発をリーディング
K.Tさん:過敏性腸症候群に対する心理療法アプローチのプロダクト開発をリーディング
A.K.さんは、私よりも少し早くMICINにジョインしており、さらに私がDTx事業部に異動となる前からDTxに携わっていた方です。まだ事業の形を模索しているSeeds探索用のプロダクト開発をされていました。その後、Seeds探索を元に、筋の良さそうな疾患の絞り込みを行い、事業化に向けてしっかり進めていくフェーズで、私がDTxにジョインすることになりました。
Seeds探索と事業化に向けたプロダクト(治験用なども含む)では、求められるものが大きく異なります。市場導入に向けて、規制への適応が求められますし、何より精緻なビジネス試算と価値の深堀が求められます。A.K.さんだけでなく、私もわからないことばかりの中で、複数の開発ラインを進めるためにはどうしてもPdMを増やす必要がありました。
そんなときに出会えたのが、K.T.さんになります。
K.T.さんは元々理学療養士で、病院向けのソリューション開発の企業に転職された稀有な経験をお持ちでした。まだ、20代後半でPdMとしての経験はあまり積めていないとのことでしたが、仮説検証の考え方はしっかり学ばれていましたし、元々の医療現場への理解があるため、医療というドメインの中でのプロダクト開発の解像度が高い方でした。
また、途中で知ったのですが、K.Tさんは私とMiROHAのPdMのN.Fさんと一緒に行ったMICINの採用イベントを聞いてくれて、興味を持ってくれたみたいでして、素直にうれしかったです。
面談や面接をすると、医療の知見の必要性をよく聞かれるのですが、業務をこなす上ではやはり必要です。もちろん入社には必須ではなく、入社後から学んで肌身で感じていくほうが大切なのですが、ユーザーの目線や現場での経験はプロダクトマネジメントの中で本当に大切なものです。
K.T.さんはもう少しで入社1年になりますが、私と一緒にプロジェクトを並走しながら、患者さんと医療者両面でのプロダクト開発に邁進してくださっています。今では、過敏性腸症候群向けのプロダクト仕様の意思決定を、ほとんどお任せしている状態です。
また、DTxにはもうすぐ新たなPdMメンバーが1名ジョインされます。この方は、これまでC向けアプリのグロース施策中心のご経験をお持ちのため、ユーザーへの価値定義やUX観点で、今のメンバーと良いシナジーが生まれるのではないかと思っています。
PF TeamのPdMs
クロンのPdMsのほうで紹介を割愛させていただきましたが、PF TeamのPdMは、私が兼務でマネージャーをしておりますが、T.M.さんに現場の動きをほぼお任せしています。
そんなT.M.さんのことを書いていきたいと思います。
T.M.さんの第一印象は、「すごい泥臭い現場を長年経験されている方だな!」という感じでした。インターネット創世記の頃からWeb業界でディレクターをされていた方なので、大きな技術負債を抱えたまま超巨大に成長してしまったプロダクトだったり、複雑なビジネススキームを成り立たせるためになんとか回しているオペレーションの現場を肌身で経験されている方でした。
PdMと一概に言っても、ポジションによって適性があります。
PF TeamのPdMは事業の裏側をきちんと理解し、それを適切な業務として成立させる経験や知識を持っている必要があります。クロンはコロナをきっかけに急激な成長をしたおり、その分プロダクトの負債や業務プロセスの負債が大量に蓄積されている状態でしたし、今後のMICINのビジョン・ミッションの実現のためには、プロダクト間のシナジーを生む環境を作っていく必要がありました。そんな中、T.M.さんは、入社直後からすぐにMICINのオペレーションを支えてくれている人とコミュニケーションを取り始め、多くの人が見えていなかったオペレーションの実体を解き明かしはじめてくれました。
プロダクトのグロースというとどうしても数字を伸ばす方にばかり目が行きますが、この手の裏側のオペレーションにきちんと目を向けて支えてくれるT.M.さんは、今ではいろんな人から信頼され相談されるPdMとして日々引っ張りだこです。「内部オペレーションが軽視されると、最終的には顧客に迷惑がかかる」という当たり前のことなのですが、事業運営のバランスの中でこれをきちんと守ってくださるT.M.さんを私は信頼しております。
さいごに
PdMの採用活動を中で、たくさんの方にお会いさせていただいています。一人ひとりの面談・面接を大切にしながら、その人のことを知ろうと思いながら、お話をさせていただいております。お互いの様々な理由で、マッチングがうまくいかなかった方がほとんどではありますが、PdMに求められていることはどこにいっても以下の二つに尽きると思います。
これまで向き合っていた課題に夢中で取り組んでいたか?
これから向き合う課題に夢中になれるか?
MICINはまだまだ成長過渡期であり、医療というなかなかハードルの高い領域に取り組んでいます。
もし、この記事を読んで、少しでもMICINに興味を持っていただけましたら、是非ご連絡ください。
2025年は、また私としても新しいチャレンジの年になりそうです。
不安と挑戦の両方の気持ちでいっぱいですが、週末は趣味のテニスで気持ちをリセットしながら、なんとかうまくいかせれるように踏ん張っていきたいと思います。
その前に、年末年始のどこかで大好きな温泉にでも浸かってゆっくりしたいと思っています。
MICIN ではメンバーを大募集しています。
「とりあえず話を聞いてみたい」でも大歓迎ですので、お気軽にご応募ください!